誰だって自分の病気には興味がある。
私もはじめにパニック障害に罹ってから、精神疾患や発達障害についてたくさん本を買って勉強した。
もともと大学で心理学を専攻していたので興味はあったし、診断が出て病名を聞いたときも、世の中の少なくない人が示すような拒否反応(「げ、メンクリ通い?」的な)は一切なかった。
いま気になっている(この数時間で急に気になり始めた)ことがある。
それは自分が本当は何の病気にかかっているのか、ということだ。
うつ病だと思っていたけど、どうやらそれだけじゃないらしい。
心療内科から精神科に転院するとき、前の主治医の先生が紹介状を書いてくれたのだけど、
いまの先生がその紹介状を見ながら私を診察してくれているとき、紹介状の文字がチラッと見えた。
病名に「抑うつ、双極性障害」と書いてあった(ことをなぜか急に思い出した)。
そのときは「へぇ私、双極性も持ってんのか」くらいにしか思わなかったけど、
転院しても体調の波は繰り返すし、薬も減らないどころか増えたし、
そう思うと突然、自分の本当の病名が知りたくなった。
調べると、うつ病と双極性障害は別物という説がある。
でも現に併発している私がここにいるし、薬も、抗うつ剤と躁を抑える薬の両方を飲んでいる。
一体私は何に苦しめられているんだ。
双極性と言われて思い当たる節はある。
大抵の平日、午後早めの時間までは頭が働かずにまるで使い物にならなくて、夕方くらいから調子が出てくる。
夜は絶好調。だから夜中まで働いてしまう。いわゆる「筆が乗る」状態が続く。このまま徹夜してしまおう、とよく思う。
で、寝て起きると別人のようにエネルギーのない、何も生産できない自分に戻っている。
この繰り返し。
夜更かししたときの成功体験から、ますますまた夜更かしするようになる。
おそらくこれが躁状態なんだと思う。
とはいえ「午前中にダメで夕方以降に調子が良くなる」のは、うつ病患者の典型的なパターンだとも聞く。
調子がいい時間帯があるだけましなのか?
自分の病気がよくわからない。
加えて作用しうる要素として、発達障害がある。
以前はよくこのブログに書いていたが、私は社会人になってから仕事が思うようにできないことを、ASDのせいだと考えるようになった。
調べたわけではないし実際そうなのかは誰にもわからないけど、自分はASDなんだ、と思うことで、いくらか気持ちが救われた。
仕事ができない自分を少しだけ許してやることができた。
そのことを仲間(だと思っていた奴)たちに話したら、「いるよね、そう言ってできない理由を探す人。なんて言うんだっけ?試験前に部屋の掃除始めちゃうやつ。あ、セルフ・ハンディキャッピングか」
と言ってきたあの男。一生許さない