転職で困り果てたので、出来心で推しに相談をした。
※なぜ推しに相談なんてできるのかというと、私は推しの年に数回しか更新されない限定ブログなどが読めるファンクラブに10年以上、毎月会費を払っているからである。
ファンになって18年ほど経つ(盛ってるかも?)。
どのくらいファンかというと、
・四六時中その人のことで頭がいっぱいになるほど大好き期
・ちょっと情報追えてない期(他にハマるものが出来たときなど)
・平穏にいつもどおり好き好き期
の3パターンくらいの心理状態が行ったり来たり、ぐるぐると周期的にめぐる感じの距離感。
つかずはなれず。
でも節目のライブとかは古参ぶって絶対行く。みたいな感じ。
自分のいいところが分かりません、と相談した。
すると彼は、すごく真面目に真摯に答えてくれたので嬉しくて、読んで道を歩きながら泣いた。
クローズドなサイトでの出来事なので言葉尻を変えて少しだけしか書けないけれど(ま、このブログこそ誰も読んでないから大丈夫か、)
「自分に価値がないなんて勝手に思わないでください」
ファンに向かってこう言えるミュージシャンのかっこよさ。
「僕の音楽を好きな時点で大丈夫だから(笑)」
あなたを好きでよかったと思わせてくれる言葉のすごさ。
彼は本当に、いつもいつもファンに自信をくれる。
「僕のライブは暗い曲ばっかなんで、コロナ禍でもみんな騒がないから安全でしょ(笑)」。
とか言って笑って、さりげなく、
自分を好きでいる人たちのことを「君たち、センスいいね」と肯定してくれる。
思えば「この人のライブ見てるときの自分だけは好きになれるんだよな~」
というのが、昔からある。
椿屋四重奏、NONA REEVES、RIP SLYME、北里彰久、中田裕二。
よくこの人を探し出しました。
よくこの人の曲を覚えました。
よくこの人を愛せました。
自分で勝手に他人を好いておきながら、自分を褒めたくなっちゃうような、
めちゃくちゃ貴重な瞬間である。
可愛い服を買って着たときに似てる。
今日の格好可愛いねと褒めてもらったら、私は「ありがとう」より「そんなことないよ」(←これは最悪すぎ)より、
「だよね!」と返す。
だって自分で可愛いと思って買って、可愛いと思って着てきたんだもん。
褒めてくれた人とは、感性が似てることを喜び合うのが一番。
それと同じで、
好きな音楽を聴いているときは
その音楽にきちんと巡り合った自分を褒めて、自分と喜び合おう。
そうして生きているうちに、
気が付いたら推しに人生まで肯定してもらえる日が来た。
だからあなたを好きでいることを辞めないし、辞めさせないでね。
これが私から、推したちへのお願い。
「何か目標を掴むとか、具体的な数字で結果を出さなくてはと20代の頃は思っていました。
でも目に見える結果だけが全てではない。
今こうして、素晴らしいミュージシャンに囲まれて、
自分のやりたい音楽をやっている、
僕はなんて幸せ者なんだと。
僕はこれが、正解だったのだと今思います」
中田裕二さんの、キャリア20周年記念ライブでのMC(うろ覚え)。
4月に客席でこの言葉を聞いて、
8月に映画館でさとしんくんの言葉を聞いて(前記事参照)、
私は待っている人に素敵な何かを届ける仕事をしたいんだと、
職を変えなくてはと、
決意したのでした。