明るいうつ病患者の休み方

失敗記録とその言い訳集(?)。パニック障害・抑うつの症状と治療法については素人知識です。

仕事が進まないんですよね

薬を飲み始めた頃はとてもよく効いていた。

私が今飲んでいる薬は2種類。

ソラナックス:1日2~4錠ほど。呼吸が何となく苦しくなってきたら飲む。
パキシル20mg:1日1錠、夕食時。

昔はソラナックスを飲めばすっと眠れたし、
真面目な患者なので1錠飲んだら何時間空けないとダメかな…とか1日に4錠も飲んだらヤバイかな…など色々ビビりながら飲んでいた(しかも毎日飲むたびに何時何分服用、などとスマホにメモまでとっていた)
けども、今となっては何も考えず水を飲むついでくらいの感覚で飲んでいる。

1錠飲んだくらいでは全然眠くならない(このブログの更新が毎度ハイな時間帯になっているのもそのせい)

パキシルに関しては、先生から「はじめは副作用が辛いかもしれません。でも慣れる日が来ますから…そんなに怯えずに」ともうそりゃ怯えるしかないだろという前置きを何度も聞いてから飲み始めた。

根本は自律神経、つまり腸を動かす薬らしい(?)ので、お腹を下すかもしれませんと言われていたけど、私の場合は逆で便秘がひどくなった。今はましになってきた。

そんなことより困ったのは、猛烈な眠気だった。

どの程度かというと、夜飲んで、翌日17時くらいにやっと眠気が消えていく感じ。
本屋の本棚の前で本を探していたつもりが、立ちながら眠ってしまったりした。

こればかりはしょうがないので、仕事中はコーヒーでごまかしごまかし乗り切り、土日は泥のように眠り続けるのが習慣になった。

だいたい土日の48時間中、46時間くらいは寝ていた。

副作用だから当然だし、と気にせずグーグー眠る日々を続けていたのだけど、
さすがに4か月ほど経って、ちょっとおかしいと思うようになった。
それが今年の2月くらい。

通院で先生に伝えた。
「以前感じていた眠気と違って、単純に朝が来て起き上がるということが難しい。平日も起きられない。土日も相変わらずほぼ寝たきりで、食事を飛ばしてしまう」

これについては、先生曰く
元々自律神経がよくないのでPOTs(起立性調節障害)を持っているため起き上がる動作が相変わらず困難であることが原因のひとつ。

もう一つは、パニック障害と併発する方が多いのですが、抑うつ状態になっている感じがしますね。

とのことだった。

これが、私が自分の身体に「抑うつ」を認識した最初の瞬間。
えっ、うつってあの鬱? 意欲低下とか、死にたいと思ったりするやつ?

全然心当たりがないんですけど。

でも先生に言われて一番ハッとしたのは「判断」に関する症状だった。

「最近、朝起きられないし、仕事の能率が上がらなくて…。いつもなら終えられるはずの時間をかけても、色んな作業が全然終わらないんですよね…」

半分愚痴のようなつもりで言った言葉に、先生が
「それは抑うつの症状です」
と言った。

「判断能力が低下して、能率が上がらなくなるというのは典型的な症状です」

「大切なのは、今のあなたさんが本当のあなたさんではない!というのを忘れないことです。抑うつ状態が続くと、病気にかかった自分と本来の自分の区別がつかなくなって、病気の自分に"食われて"しまうようなことがあります。そうなる前に、これは症状なんだと、ご自身も、上司の方にも話して理解してもらっておくといいですよ」

これは恐ろしいことになってきた、と思った。ことの重大さを感じた。
判断というのは、思った以上に生きていくのに欠かせないことだった。これは次の記事に書くことにする。

 

締め切りは誰よりも守ってきた。
それが最近守れなくなってきた。

「「「これは、おかしい。」」」

あー、入社8年経って、私もだらしなくなったもんだなー。締め切りも守れねぇわ、うだつは上がらねぇわ、いいとこなしじゃん…

そう思い始める寸前のこの瞬間に「今、私は正常ではない!病気なんだ!」と気づけて本当によかったと今思う。

締め切りを守れない自分、朝起きられない自分に本来の自分を食われてしまう前に、休もう!

そう考えて、あまり迷うことなく、休職したい気持ちを固めることができた。