明るいうつ病患者の休み方

失敗記録とその言い訳集(?)。パニック障害・抑うつの症状と治療法については素人知識です。

「判断」について

休職を決意したのは、抑うつ状態によって
・朝起きられない自分
・締め切りを守れない自分
になってしまった今、この人↑に本来の自分が飲み込まれてしまわないためだった。

このままパフォーマンスは上がらない、自己評価も下がる一方という最低最悪な事態になる前に
主治医の先生に相談できて本当によかった。

最低最悪な事態に一度なってしまったら、元の自分に戻ることは、たぶん不可能だと思う。

今ですら、元の自分に戻れる自信はそんなにない。(だからこそ治療しよう、薬をちゃんと飲んで休もうという意欲につながっているとも言える)

で、先生の言葉では
「判断能力が低下している」
というのが、抑うつ状態の最もクルーシャルな症状であるということだった。

この一言で、(前の記事に書いた)レンタルビデオ屋で2時間立ち尽くす
という歌詞の示す恐ろしさが一発で理解できた。

私の仕事の能率が上がらないのも、判断をできないからに違いなかった。

判断といっても、偉い役職の人ならまだしも、平社員の自分には判断すべきことなんてあるかいな?とはじめは思っていた。
誰かに何かを指示したり、あんまりしないし。
文章や原稿は変わらずサクサク書けたし。

でも、通院の翌日から、人は人生の多くの時間、判断をしながら生きていることを痛感することになった。
仕事中は特に。

どっちの作業から手をつけるか? 
この人がいるうちに聞いておかないといけないことは何か? 
急に舞い込んだコレは今やるべきか? 
今やらないとして、忘れないためにどうすればいいか? 
電話が鳴ってる、出たほうがいいのか? 
今、ランチに出てもいいか? 
外に出た、さぁ何を食べるか?(←実際これが一番困った。決められなくて会社の入り口の前で5分くらい立っていたりした)

もともとマルチタスキングが苦手な自覚はあったので、それが一層ひどくなったという感じだった。

今開けなくてもいいメールの着信に気を取られて集中が切れたり、
デスクトップのLINEにプライベートの通知がバンバン来たときには、片っ端から通知オフにしながら心は奇声をあげていた。

こりゃ何をやっても進まないや。
せめて電話に出なくていいように離れた席に避難したり、耳栓をして話しかけられ(たのに気がつい)ても無視したりしてやり過ごした。

この点、テレワークになってからは、騒音がない、電話もならない、話しかけてくる人もいない、
等で若干楽にはなった。

ただいかんせん、朝起きられないので、必然的に後ろ倒しになって結局夜中まで仕事をして、
オンとオフが全然なかった。

これで周囲の人と同じようにお給料をもらうのが申し訳なくなったというのも、休職を申し出た理由のひとつだった。