先の記事で紹介したこの本を読んで
自分に対する価値観や考え方がガラッと変わった。
平たく言えば、かなり生きやすくなった気がする。
ここ数年、親しい人やそうでもない人、男性女性問わず、5人くらいに
「え…それって生きづらくないですか…?」
と真顔で言われてきた自分としては
・傍から見て生きづらそうな人ってやばいな
・しかもそれを面と向かって言わせるほど、生きづらさ隠せてないのな
・つまり自分って生きづらい人生を生きているらしい(人の人生を歩んだことがないからわからなかった)
と思ってきたけれど、なるほど生きやすくなるとはこういうことか、と少しずつ実感しつつある。
この本の中でも触れられているし、抑うつ状態の一般的な症状として
「朝起きられない」
「朝の無気力状態が著しい」
というのがある。
これは復職して2週間経った今でも、私も身をもって苦しめられているところである。
本の中では、飲み物を使ったハックが紹介されていて、なるほどと納得し真似してみようかと思った。
が、その前に自分にもっとやりやすく、簡単で続けられそうな朝ハックを思いついたので、紹介します。
それは「前日の夕方くらいから、明日は何を着ようか考える」である。
もしかしたらしっかり者の皆さんや定型の方々には当たり前の行動なのかもしれないが、発達障害のケのある人間にとって
・朝起きられない
・服が決まらない、適当に妥協することが難しく固執して考え続けてしまう
・メイクは電車の中
というのは日常茶飯事なので、
上記のハックは自分としてはかなり効き目のある発明であった。
前提として自分は
①女である
②服装がめちゃくちゃ自由な職場でかつ、おしゃれも仕事の一部な側面あり
③自分も服が好きでたくさん持っている
という背景があり、①はそんなに関係ないので男性もぜひ実践してみてほしい。
出勤日に②が叶う環境の人は相当少ないと思うが、少なくとも③が該当するのであれば、妄想だけでもやってみると起きられるようになるかもしれない。
取り立てて美人でもない、メイクも上手くない女にとって、
自分のworks・成果物以外で気持ちを高揚させてくれるものは、服しかない。
好きな音楽を聴くとか、推しを応援するとかもあるけれど、
それは高揚の原点を外部に求めているからちょっと事情が違ってしまう。
服は、「その服を買った自分」「それを着て社会に出ているおしゃれな自分」を含めて高揚感をくれるからよいのであって、
おまけに人から褒めてもらえたりもするから、本当に強力な自分の味方である。
私の場合はこのように実践している。
・前日の会社帰り、翌日の気温をチェック
・ちょうどいい温度感の服一覧を思い浮かべながら帰宅
・クローゼットを眺めて、一番気分に合う服を決める
・靴も決める
これだけ。寝る前にさっと決められる人は寝る前からで十分だと思います。
判断能力が落ちている人はこのくらい時間をかけるほうがいいと思う。
場合によってはこの服は着る前にスチーム掛けなきゃな、とか色々把握できるところもよい。
服が決まっていることによる良さは、
・明日、大好きなこの服で社会に出ることのワクワク感とともに眠りに入れる
・そのワクワク感を、起きた瞬間に感じられる
→起きる憂鬱感がなくなる
・服が決まらなくて遅刻する心配がないという、深層心理での安心感
休職に入る前の服装といったら酷いものであった。
手を伸ばしたところにあったトップスと、苦しくならないボトム の組み合わせを2パターンくらい繰り返していた。
服を考える余裕すらなかった、というのが
今思えば、相当抑うつ状態がマズいところまでいっていたことの証拠だと感じる。
食べたいものが何も思い浮かばない、イヤホンをしても聴きたい曲が特にない、
なども同じ。
着たい服が特にない、というのも
自分をモニタリングするうえで重要な指標になってくれることを知った。
服が好きなあなたはぜひ試してみてください。