明るいうつ病患者の休み方

失敗記録とその言い訳集(?)。パニック障害・抑うつの症状と治療法については素人知識です。

何が「明るい」のか

このブログのタイトルを「明るいうつ病患者の休み方」と書いた。

そうなんです。私は明るい。

実際、抑うつ状態と言ってもごく軽度だと思うし、主治医の先生もさほど心配していなかったので、
うつ病患者の中ではかなりライト層にあたると自覚している。

一般的なうつ病のイメージ、たとえば死にたいと思ったことは一度もないし、
意欲低下…たしかに仕事はしたくないけど(休職中だし)楽しいと思えることはいくつかあるし、
食べたいものも思い浮かぶ。聴きたい音楽もあるし、インスタライブを見てゲラゲラ笑ったりできている。

うつ病患者らしさはかなり低い。

パニック障害になった時や抑うつで休職しますと言った時、周囲の反応は
「え! 全然そんなふうに見えない」
「だって明るいじゃん! いつも元気だし。でもたしかに痩せたね」
みたいな感じだった。

このブログを読んでくれる人に伝わればいいなと思うのは、
性格の明るさ と うつ病にかかること には何の関係もないし、
うつ病になったからと言って、明るかった性格が暗くなるわけではない
ということ。
少なくとも軽度のうちは。

(むしろ、軽度で明るい自分でいられているうちに「うつ病だ!」と気づけることこそが重要で、重度になってしまってからでは、もしかしたら性格も暗くなってしまうのかもしれない)

上司はとても気遣ってくれて、休職の背中を押してくれた。
うつ病のことあまり分かってあげられなくてごめんね、心の病気ってなったことがなくて」
と言ってくれた。

聡明で尊敬しているこの上司ですら、
そうか、うつ病に関する認識ってこんな感じなのかと少しだけ残念だった。

そろそろ世の中、パニックもうつも、心の病気ではなくて脳の病気だという認識が広がってくれないかなーと思う。
脳内で、必要な物質が出なくなってしまう病気。
(素人考えなので、あれですが。端的にはそうだと思っている)

脳の病気と言われれば、性格が明るかろうが暗かろうが関係ないことが誰にでも理解できるし、
気の持ちようで治るなどといった時代錯誤な考えの人もいなくなるだろうし、
もっと言えば、当事者としては
うっすら感じている冷たい視線も、なくなるんじゃないかなと期待している。

私がうつ病で休職すると言った時、親は「キャリアに傷がつくのでは?」と言った。
気持ちは分からんでもない。
バツイチ、みたいな。

でもそうじゃなくて、たとえば胃とか腸とかの病気で1か月入院休職するのと同じように、
うつ病で1か月療養休職するのも、「そりゃそうだよね」になってくれればいいなと思うんだけど。
どう?

もし部下を持っている人や教職についている人がこのブログを読んでくれたら、
うつ病にかかった部下や生徒のことを、このような↑視点で見てあげてほしいと思う。